藤井寺薬剤師会
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Q&A
薬の飲み合わせ
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薬の飲み合わせ
2種類以上の薬を同時に使用するとどうなりますか?
ある症状に対して、2種類以上の薬を一緒に飲むということは、1つの薬(1種類の成分)の効果よりも、お互いの薬(2種類以上の成分)の良い効果をさらに高めたり、予期せぬ副作用の発現を防止したりするための併用効果をねらったものです。
しかし、もし薬の飲み合わせが悪ければ、思い通りの効果が出てこなかったり、思わぬ副作用が出てきたり、時には大変な危険を生じたりします。 そのためにも、自分自身が感じている薬の効き具合や疑問、不安などを自覚して、医師や薬剤師などに相談したりするということは大切なことです。
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からだの中で薬はどうなるのですか?
薬がその働きを現すためには、体内に吸収され効果を示す部位へ到達することが必要です。 薬の吸収は、投与経路(内服、外用、注射など)によって、また薬の性質によって様々です。 内服薬の場合、大部分は小腸から吸収され、血液、リンパの流れによって全身に運ばれます。 吸収された薬は体内にほぼ均等に移行すると考えられますが、脂肪に溶けやすい薬は、脂肪組織や脂肪の多い神経系に比較的よく集まります。
内服すると胃酸で分解されてしまったり、ある種の薬は胃に負担をかけて胃を荒らす場合もあり、このようなときには坐剤や注射剤が投与されます。 坐剤は直腸下部の粘膜から吸収され、胃などの消化管を通らず血中へ入りますが、一部の坐薬では腸管循環により消化管の副作用も現われることがあります。 注射剤は直接血液中に薬物を移行させることができます。そのほか局所的な作用を目的として、皮膚、目、耳、膣等に外用として用いる薬も数多くあり、病気の状態により、投与経路や性質によって薬は使い分けられているのです。
薬が吸収されて生体内に入り薬理作用を生ずると同時に、生体内では薬を変化させて体外に排泄しようとします。 この変化は薬に限らず生体内での有害物質にもあてはまり、広い意味での解毒作用といえます。 ある種薬の場合はこの体内変化をしたものが薬効を示す場合もあります。
一般に薬物が治療効果を現した後、代謝を受けて体外へ排泄されるときは水に溶けやすい物質に変えられ、尿中へ運ばれます。 ある種の薬を飲むと尿に色がつくことがあります。尿中以外にも、造血剤や下痢止めの薬などは腸管へ排泄され、大便に混じり便を黒変させることもあります。 薬物はこれら以外にも呼気とか睡液、汗などにも排泄されることが知られています。 また、乳腺へ移行し乳汁中に排泄される薬物も知られており、授乳期の母親には十分注意が必要です。
薬の吸収と代謝・排泄のバランスから薬の作用時間が決まります。 薬の構造を変えたり製剤上の工夫をしたりして、作用時間を長くする製品も発売されています。 しかし、腎臓に障害がある場合は薬物の排泄は遅くなり、通常の量であっても中毒症状になる場合もあります。
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薬と食事の関係は?
食事と薬の効果については、次の三つの場合が知られています。

(1) 食事によって薬の吸収が妨げられる場合
薬は食事と一緒になると吸収が遅くなるため、急速に血中の濃度を高めなければならない薬の場合には不利になります。 一部の抗生物質などでは薬が食物に包まれて消化粘膜に触れにくくなるのです。 食事によって消化液の分泌が高まると胃酸によって酸に不安定な薬は分解されます。 テトラサイクリン系の抗生物質の場合、食物のカルシウム(特に乳製品)と結合し吸収されなくなります。 また、高蛋白食を摂取するとその中のアミノ酸が薬の吸収を妨げることもあります。

(2)食事によって薬の吸収が高められる場合
食事による消化液の分泌促進が薬の吸収効果を高めます。胃酸の分泌によりアルカリ性薬剤の溶解は早まります。 胆汁により脂溶性の薬剤が溶解されやすくなります。 特に、高脂肪食(ベーコン、卵、バターなど)では胆汁分泌が多くなり、グリセオフルビン(水虫の治療薬)の吸収を高めます。 食べ物の存在によって胃腸の蠕動が高まり、固形の薬剤は崩れやすく溶け出しやすくなります。 高蛋白食を摂取すると胃腸の血流が増加し、特に、肝臓の血流速度が著しく速くなり、プロプラノロール(降圧剤)やメトプロロール(降圧剤)の吸収が増大することが知られています。

(3)薬と食品の相互作用が生じる場合
キャベツ、ブロッコリー、レタスなどにはビタミンKが多く含まれています。納豆、クロレラにも多くのビタミンKが含まれています。 ビタミンKには血液凝固作用があります。血栓ができやすいため、抗凝固剤(ワルファリンなど)を飲んでいる人の場合、これらの野菜をとり過ぎると効果が減弱されることがあります。 納豆菌は腸内ではビタミンKを合成するので、特にこの作用が強いとされています。
減塩食でサイアザイド系利尿降圧剤の作用が高まり、高血圧の治療効果が一層良くなります。 カフェインを含む緑茶、紅茶、コーラなどはあまり大量に飲むとテオフィリン(気管支拡張剤)の副作用を強め、不眠や不穏の原因となることがあります。 その他、食物により尿のpHが変わり、薬の尿中排泄に影響を与えることがあります。
すなわち、酸性尿はアルカリ性薬剤の排泄を促進し、アルカリ性尿は酸性薬剤の排泄を高めるわけで、このように、薬と食べ物の相性の悪い組み合わせというのは、たしかにあることはあるのですが、大雑把な言い方をすれば、特に医者の指示でもないかぎり薬と食べ物の組み合わせについてはさほど神経を使うことはないでしょう。 それより規則正しい食事を心がけてバランスよく栄養をとることの方が大切でしょう。 健康の基本はあくまでも食事であり、それを無視して薬を飲んでもあまり意味がないということを忘れないで下さい。
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薬はどうして飲むのが適切なのでしょうか?
薬は、きちんと水またはぬるま湯(37度くらい)で飲むのが原則です。 飲みにくいと言ってお茶やジュースでは飲まないでください。 薬によっては、ジュースやコーラに入っている炭酸や、牛乳のたんぱく質や脂肪は薬の成分と結びついて変化させる可能性があります。 アルコールで飲むことも薬の作用に影響を与えたり、副作用を高めるので危険なことがあるので絶対しないで下さい。
薬を服用する時期と薬の性質はとても密接な関係にあるのです。

食前 :食事の30分〜1時間前の空腹時
食直後 :食事が済んだらすぐに(胃腸障害を起こしやすい薬のことが多い)
食後 :食事のあと30分くらい(胃腸障害の予防、飲み忘れの予防)
食間 :食後2〜3時間後の空腹時(食事をしながらではない)
就寝前 :寝る直前、または寝る30分〜1時間前

薬を飲み忘れたからといって、次に2回分をまとめて飲むのは危険なことがあります。1回抜いたままにした方が無難なことが多いようです。 不安な時には、医師や薬剤師に相談して、薬の服用方法・時間について指示されたように薬は飲みましょう。
一般に、「コップー杯の水」を、薬といっしよに飲むのがいいと言われていますが、早く薬を効かせたいときは、さらにもう一杯、追加して飲むようにすすめることもあります。 ただ、コップー杯の水が、薬の効き目を高めるといっても、小さな子供やお年寄り、それに胃腸の悪い人は、冷たい水よりはぬるま湯にしたほうがいいでしょう。 そのほうが薬が溶けやすく、しかも胃の温度を下げることもありませんから、胃によけいな刺激を与えずにすみます。
しかしながら、心臓病や腎臓病の人は、水分をとりすぎると、病状を悪化させてしまうことがありますから、水も少なめにするなどの注意が必要になります。
詳しい事は、医師・薬剤師に気軽にお聞きください。
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薬の飲みかたで効き目は異なるのでしょうか?
(1) 水は薬を飲みやすくするためではなく、効き目を発揮しやすくするために飲む。
薬を水で飲むのは、薬を飲みやすくするためだと、思い込んでいる人が多いようです。
しかし、水の効用はそれだけではありません。
水といっしょに薬を飲むことで、薬は胃の中で水に溶け、吸収されやすい形になります。 錠剤やカプセル剤を、水なしでゴクリと飲み込む人がいますが、こうした飲み方をすると、胃の中で薬は溶けにくく、薬の効き目も遅くなったり、低下したりします。
それどころか、薬を水なしで飲むと、薬が食道を通過するときに食道の粘膜に直接付着したりして、ヘタをすると、食道炎という予期せぬ副作用を招きかねません。 とくに、胃の活動が弱くなったお年寄りの場合は、胃の中で薬が一ヶ所に固まることにより、胃潰瘍を起こすことがありますので注意が必要です。
(2) 薬は水かぬるま湯で服用するのが原則ですが、鎮痛剤など胃を荒らしやすい薬は牛乳で飲むといい。
鎮痛剤は、副作用として胃を荒らすことがあるので、胃の弱い人の中には鎮痛剤を飲むと、かならず胃が痛くなるという人がいます。
そのような人は、副作用対策として、牛乳といっしょに飲んでみるとよいでしょう。
牛乳は胃の中で一部の薬の吸収を阻害してしまうので、いっしょに飲んではいけない薬に、一部の抗菌剤(グリセオフルビン)と脂溶性の下剤(コーラック)があります。
しかし、「非ステロイド性消炎鎮痛薬」のインドメタシンファルネシルという薬物は脂溶性が高く、血液中に移行するためには胆汁が必要で、牛乳を一緒に飲むと吸収がよくなり、効き目もよくなります。 このような消炎鎮痛薬は通常「食後」の服用が一般的です。 食事を抜く場合や、どうしても食事が取れない場合には、牛乳1本程度を飲んでから、薬を飲むとよいでしょう。 牛乳と一緒に飲んではいけない薬は、一部の「抗生物質」です。
牛乳にはさまざまな栄養素が含まれており、とりわけカルシウムが多く含まれていることはご存知でしょう。 テトラサイクリンという抗生物質は、牛乳といっしょに飲むと薬の成分が牛乳のカルシウムと結合して、吸収が非常に悪くなってしまいます。 その結果、薬の血中への移行濃度が、ふつうの水を飲んだ場合の3分の1から4分の1以下になってしまうことがあります。
抗生物質は一定の必要量の血中濃度が維持されないと効果を発揮しないので、テトラサイクリンを牛乳といっしょに飲むことは避けましょう。
(3) 薬は水かぬるま湯で服用するのが原則ですが、鉄剤以外、薬はお茶で飲んでもいい。
一昔前までには、「貧血用の鉄剤は、お茶で飲むな」とよく言われたものです。
これは、お茶に含まれるタンニンという成分が、鉄とくっついて沈殿して吸収されなくなり、造血の効果がなくなってしまったからです。 しかし、ふだん家庭で飲んでいるくらいの緑茶なら、必要量は吸収されるので、それほど神経質になることはありません。
まして、最近では薬も進歩してきましたので、現在医者にかかって処方してもらっている鉄剤ならば、タンニンと鉄がくっつかないよう工夫がきちっとなされています。
それでも、まだ気がかりであれば、お茶を飲むのを、鉄剤を飲んでから1時間後にすればよいでしょう。 鉄剤は胃にはいってから長くても30分以内には小腸に送られ、吸収されますから心配はありません。
(4) 「1日3回」の薬は、とくに指示のないかぎり、食後30分以内に飲むのが原則。
口から飲んだ薬は、胃や腸で吸収されますが、このとき空腹状態かどうかで、同じ薬でも吸収のされ方が違うため、結果的には、薬の効き方も違ってくることになります。
それでは、薬を飲むのは空腹のときがいちばん効き目が高くなっていいのではないか、と思う人がいるかもしれませんが、決してそうではありません。
最近では食物が胃腸に存在した方が吸収率が良くなる薬もあります。
また、空腹で胃の中が空っぽの状態のときに薬を飲むと、胃壁に薬が直接ふれ、その刺激により胃壁が障害を受けてしますケースもあります。
そのような薬の場合は、食物が胃の中に残っていて、薬と食べ物が混じり合う状態のほうが胃のためにはいいわけです。
一般に、薬をいつ飲むかという服薬時間が、「食前」「食後」「食間」などと、食事時間を基準に指示されていることが多いのは、このような吸収の善し悪しなどを考え、効き過ぎや効かなくなったりするのを防ぐためです。
(5) 食事の不規則な人は、「食前」「食後」の指定にこだわらず、薬を飲む時間を決める。
一般に薬を飲む時間が食事時間と関連づけて指示されていることが多いのは、副作用や吸収度の違いがあるからです。 たとえば、1日に3回服用する場合、食事どきを目安にすれば飲み忘れが防げるといった配慮も、その指示の一つの根拠となっています。
実際、1日に3回の食事時間がだいたい決まっているような人の場合、食事時間に合わせて薬を飲めば、多少のずれがあっても、ほぼ一定の間隔で薬を飲むことになります。 身体に吸収された薬の量が極端に増え過ぎたり減り過ぎたりせず、それだけに薬の効き方もよくなるわけです。 ですから、食事時間の不規則な人は、「食前」「食後」といった指定にこだわらず、6時間おきとか、12時間おきといったように薬を飲む時間を決めるのも一つの方法です。 食事時間に合わせて、薬を飲むのが不規則になるより、そのほうがむしろ適切といえます。 また、非ステロイド剤では、空腹時の場合、牛乳などを摂取してから服用すると、副作用の防止となります。
最後になりましたが、薬を飲む場合はつらくても起きて飲んでください。
錠剤やカプセル剤を寝ながら飲むと、どうしても胃の中にはいるまでに時間がかかってしまいます。 また、最悪の場合、食道の粘膜にピッタリはりついてしまい、そこでカプセルや錠剤が溶け出し、強い刺激のため炎症をおこしたり、潰瘍を作ったりします。
また、寝たきりの患者さんに薬を飲ませる場合もできるだけ上体を起こして飲ませてあげる工夫も必要でしょう。
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お酒と薬との関係について
「酒は百薬の長」という諺は、「酒を適度に飲めば、どんな良薬よりも健康に良い」ということの例えです。
飲めば飲むほどよいという意味ではありません。
アルコールは、ほどよく飲めば食欲が増し、楽しい気分にもなります。
しかし、飲み方を誤ると、健康を害することにもなりかねません。 特にウォッカやブランデーなどの強い酒は飲み過ぎに要注意です。 過度の飲酒は、肝臓にダメージを与えるだけでなく、口腔ガンや咽頭ガン、食道ガンの発症に関係していることは、WHOの調査でも報告されています。
アルコール濃度は、酒の種類で異なります。おおよそビール5%、ウイスキー43%、焼酎25%、日本酒16.5%、ワイン12%、ブランデー43%、ウォッカ50%です。 肝臓が1時間で分解できる純粋アルコール量は、7ml程度です。この程度の速さでゆっくり飲んでいると、酔いが覚めるまでの時間は5時間程度です。 しかし、一気飲みをすると事情は異なります。肝臓の処理能力を超えてしまうため、急性アルコール中毒になり兼ねません。
アルコール依存症までいかないにしても、飲酒量が度を超すと、亜鉛などの微量元素の吸収が阻害されます。 特に影響を受けるのは、ビタミンB1とビタミンB12の吸収です。 栄養不足を補うには、酒の肴としてタンパク質の豊富な肉、魚、大豆類の摂取が効果的です、ビタミンたっぷりの緑黄色野菜も必要です、タンパク質は肝臓を守る栄養素なのです。
酒を大量に飲む人に良く見られるのが脂肪肝です。
適度な飲酒であれば、アルコールはHDLコレステロール(善玉コレステロール)の値を高く保つ働きがありますが、アルコールの摂取が過ぎると、肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積します。 毎日毎日、アルコールを摂取していると次々に新たな中性脂肪が合成されることになり、肝臓で中性脂肪を処理する能力が超えてしまうために、脂肪肝となってしまいます。
ちょっとここで、アルコールの代謝について解説しましょう。
アルコールは、体内に入るとアルコール脱水素酵素によってアセトアルデヒドになります。 アセトアルデヒドは、アセトアルデヒド脱水素酵素によって酢酸となり、クエン酸回路を経て炭酸ガスと水に分解されます。 脂質も同様にクエン酸回路を経て分解されます。お酒を飲みすぎると、アセトアルデヒドの分解が追いつかず、蓄積されて二日酔いになります。
また、酒好きな人は睡眠薬や麻酔薬が効きにくいといわれています。 これはアルコール代謝酵素だけではアルコールの分解ができないときに、薬物代謝酵素が手伝うようになるためです。 薬物代謝酵素は本来、薬物がからだに入ったときに働くのですが、日常的にアルコールを飲む人では、薬物代謝酵素がアルコールの処理を手伝うようになり、しかも次第に強化されていきます。 アルコールを薬物の一種として認識してしまうのです。酒を飲むと強くなるというのは、この薬物代謝系がどんどん強化されていくためです。 一方、アルコール代謝系は酒量が増えても強化されることはありません。
アセトアルデヒド脱水素酵素の型は遺伝子で決まっているので、お酒を飲めない人はどんなに訓練してもアセトアルデヒド酵素は増えないのです。
つまり、大酒飲みの場合、薬物代謝系が強化されており、シラフの時に薬を飲んだ場合、どんどん処理されてしまい、薬を多く飲まないと効かなくなります。 このような人がアルコールを飲んだあとに薬を飲むと、アルコールの処理に薬物代謝酵素が使われてしまい、薬の代謝ができなくなってしまいます。 そのため、薬の効果が増強あるいは減弱することになるのです。
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薬の服用時間について教えてください。
一般に食前とは胃に食べ物が入っていない食事の前30分ぐらいを言います。
また、食後とは食事の後30分以内、食間とは食事と食事の間、ほぼ食後2時間30分ぐらいを意味します。
糖尿病の薬の中には食直前(食前10分以内)に服用する薬があります。 服用時間を守らないと薬が効きすぎたり、効果を示さなかったりします。
服用時間は薬の特性や病状に合わせて決められます。薬は決められた時間にきっちり服用しましょう。
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水なしで薬を飲むと、あぶないと聞いたのですが本当ですか?
良くないです。 実際に水なしで錠剤を2〜3錠いっぺんに飲んだ場合、喉のレントゲン写真を見ると、錠剤が食道の粘膜に貼り付いてひっかかっていることがあります。 それが食道の上部ですと、本人にも自覚できるため、あとで水で飲み下すこともできます。
しかし、これが食道の下の部分で引っ掛かっていると、本人には自覚がありません。
お薬は食道の粘膜に貼り付いたまま溶けはじめます。粘膜には溶け出した薬剤が高濃度で直接ふれるため、場合によってはその粘膜を溶かして潰瘍をつくってしまいます。
薬をのどに引っ掛からずに、完全に胃に送り込むためには、最低でもコップ1杯(180cc程度)の水で飲む必要があると言われています。 やはり水なしで薬を飲むのは危険ですから止めましょう。
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健康食品の方が、結局は食品ですから薬よりは安全ですか?
たしかに、薬と健康食品とは違います。
薬ですと、国が定めた基準に従い、臨終試験を行って、人の病気に対する効果と安全性をきちんと調べ、結果を提出して国の承認を得てからでないと、 販売することはもちろん、製造することも許されません。
しかし、いわゆる健康食品といわれるものは、民間薬として使われてきたものや、動物実験で効果があったといわれるものなどを原料とするものが多く、 単に食品としての基準を満たせば製造や販売ができるものです。
さらに人の病気に対する効果や安全性などを詳しく調べていませんし、またその報告義務もないので、 安全性に関する情報を知りたいと思っても、ほとんど何も調べられていません。 一概に薬より安全だとは言えません。
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以前は貧血のお薬を飲んでいるときはお茶を飲んではいけないと言われていたのに、
今はそのような指導がありません。なぜですか?
以前は「鉄剤を服用中は禁茶」と指導されていました。 これは、鉄とお茶に含まれるタンニンという成分が反応して胃でとけない物質をつくり、鉄の吸収を妨げるとされていたからです。
しかし最近の研究で、鉄剤服用とお茶の飲用には、ほとんど問題がないことがわかってきました。
これは、まず第1に、潜在的に鉄欠乏状態にある女性や鉄欠乏性貧血の患者さんでは、鉄の吸収能力が高まっていることが分かったこと、 第2に、現在治療に用いられている鉄剤は以前と比べて含有される鉄の量も多く、成分が徐々に溶け出す仕組みになっているので、お茶のは影響はほとんど見られないことが確認されたためです。 以上のような理由から、現在は「禁茶」の指導はなくなっています。
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痛風を患っています。ビールがいけないことは知っていますが、発泡酒もダメですか?
痛風や高尿酸血症ではプリン体の摂取が問題となります。 プリン体を多く含む食品として有名なのがビールで、これはプリン体がビールの主原料である大麦に由来するためです。
発泡酒とビールの違いは、主原料である麦芽(=発芽させた大麦)の使用率の違いです。
すなわち、原料中麦芽の重量が3分の2以上のものがビール、3分の2未満のものが発泡酒と酒税法で定められています。
さらに発泡酒の中でも麦芽比率は3段階に分けられ、現在出回っている発泡酒のほとんどが一番税金の安い麦芽比率25%未満のものです。
なお、アルコール度数は4.5〜5.5%で、ビールと発泡酒に差はなく、カロリーも同程度となっています。
かつて痛風患者は、厳格なプリン体制限食を指導されましたが、現在では食事からのプリン体摂取により産生される尿酸よりも、体内で合成される尿酸の方が多いことが分かったため、食事制限は以前より緩やかになっています。
しかし、尿酸は水に溶けにくく排泄されにくいことから、やはり食事でのプリン体制限は重要です。
アルコールは尿酸産生を増加させるなど、症状悪化の原因にもなります。
蒸留酒では製造過程でプリン体のほとんどが除かれますが、ビールは原料の麦芽自体にプリン体が多く、カロリーも高いため、痛風患者で制限されるものの代表格となっています。
しかしながら、現在では食事制限が以前より緩やかとなっているため、
発作が治まっている時期であれば、ビールも小瓶1本(334ml)程度なら良いと言うお医者さんもいます。
発泡酒の場合、もともとの麦芽の量が少ないので、プリン体の量はビールの4分の1(100mgあたり2mg)程度で、ビールほど注意は要しませんが、とはいってアルコール度数もカロリーもビールと変わりがありませんし、何本も飲めば結局ビールと同じです。 ビールも発泡酒も飲んではいけないとは言いませんが、1日1缶(350mL)程度に留めておいたほうがよいでしょう。
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心臓に持病があり、健康には人一倍気を使っています。
そのためクロレラや青汁を飲んでいますが、薬と一緒に飲んでいいでしょうか?
もし「ワーファリン」というお薬を飲んでいるのでしたら、クロレラや青汁の飲用は中止してください。
ワーファリンは、血を固まりにくくする薬で、血栓(血のかたまり)を作らせないようにする働きがあり、心筋こうそくなど、血のかたまりで血管がつまることにより起こる病気を防ぎます。 また、心臓に人工弁の入っている人も、この薬を服用します。
一方、緑黄色野菜やクロレラ、納豆などに多くに含まれるビタミンKは、血を固めるのに必要なビタミンで、これらを大量に摂るとせっかくのワーファリンの作用が打ち消されてしまいます。
ワーファリンの用量は、その人に合った維持量で処方され、作用がコントロールされています。 ですから、そこへビタミンKが大量に入ると、このコントロールが乱れてしまいます。
ワーファリンは食事の影響を大きく受けるお薬ですので、かならず医師や薬剤師からの指導があります。 それを守って、健康食品といえども、食品には十分気をつけて下さい。
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喘息の薬を服用中は、焼肉やコーヒーは控えるように言われたのですが、なぜですか?
喘息のお薬のなかでも、成分名:テオフィリンというお薬を飲んでいる場合に、ご質問のような注意が必要となります。
まず焼き肉ですが、お肉が焦げると「多環炭化水素」という物質ができます。この物質がテオフィリンの分解を早めるため、お薬の効き目が弱まってしまいます。この物質はタバコにも含まれています。
次にコーヒーですが、コーヒーや紅茶、緑茶に含まれているカフェインは、テオフィリンとよく似た作用をする物質です。 ですから、カフェインを多く取ると、テオフィリンをたくさん摂ったの同じようになり、頭痛や動悸などの副作用が出やすくなります。
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カルシウム拮抗剤という高血圧の薬を飲んでいます。骨粗しょう症の予防のために、別にカルシウム剤も薬局で買って飲んでいますが、一緒に飲むと作用が打ち消されるのでしょうか?
そういうことはありません。一緒に飲んでも大丈夫です。
血管が収縮するときには細胞の外にあったカルシウムが細胞の中に入ってきます。 血管が縮むと血圧も上昇します。カルシウム拮抗薬は、このような細胞レベルでカルシウムが流れ込むのを防いで血圧を下げるお薬です。
カルシウム製剤や食品中のカルシウムが直接、薬の効力に影響することはありません。
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ワーファリンという薬を飲んでいますが、納豆を食べないように指導されました。
たまに1回だけ食べるのもダメなのでしょうか?
好ましくありません。
ワルファリン(商品名:ワーファリン)には、血が固まる時に必要なビタミンKの働きを抑えて、血液が固まらないようにする作用があります。 そのため、脳や心臓などの血管が詰まらないようにするために用いられます。
ところが、納豆には大量のビタミンKが含まれているため、ワルファリンの作用を打ち消してしまうのです。
さらに、納豆を食べた後でも、納豆菌が腸内でビタミンkを持続的に作り出しますので、ワルファリンの効き目が著しく悪くなってしまいます。
やはり、例え少量でも納豆は禁止、と考えたほうがよいでしょう。
ただし、納豆の原料である大豆は、ビタミンKの含有量が多くありませんので、食べても問題はありません。
ちなみに、クロレラにもビタミンKが大量に含まれています。 クロレラを含有した健康食品も、ワルファリン服用中はぜひ避けるようにしてください。
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ドリンク剤で薬を飲んでもいいですか?
ドリンク剤にはアルコール分が含まれていることがあり、そのため副作用が出たり、
薬物によってはアルコールの吸収が妨げられ二日酔いのような症状が現れることがあります。
やはり、薬は水または白湯で服用することをお勧めします。
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グレープフルーツジュースと高血圧の薬を一緒に飲んではいけないのでしょうか?
グレープフルーツジュースには、高血圧の薬のなかでもカルシウム拮抗薬というお薬の分解を阻害する成分が含まれています。
その結果、お薬の作用が増強され、血圧が下りすぎてフラフラしたり、心臓がドキドキする、頭痛がする、顔が赤くなる、といった副作用が出ることがあります。 グレープフルーツジュースのこの作用は、飲んだ後3〜4日間も持続することが分かっています。 カルシウム拮抗薬を服用中はグレープフルーツジュースを飲まないようにしてください。
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